
人間はどのように知識を得てきたのか?
教える役と、教わる役がいて成り立ってきたのだろうか?
ならば教える役は誰に教わったのか?その先は?
そんな疑問が生まれるようになったのは教員になってからです。
学生は一生懸命勉強してくれます。でも、何かが違う。
多分、目的を見失っている印象があるからです。
友達関係も、学生の教員との関係も、授業での理解度も、全て含めて「理学療法士になるための関門」になります。
皆さんは、理学療法士になりたくてこの学校に入ってきたと理解しています。
高校であれば「高校生になりたいから」といって高校に入学する事は少ないですよね。
(もちろん、あっても問題在りません。)
当校のような専門職を育成する学校では、その職業に就きたいとおもって入学してくることでしょう。
ならば全ての行動がその一点に集中していなくてはなりません。。
医療という職業は多くの人と接します。多くの人に求められ、さらには必要な人を自分から求めていくような姿勢でいることが最も重要だと考えています。
使い分けられるほどヒトは器用にできていないことを理解しなくてはいけないんでしょうね。

今年から始めた学び合い
これは、「学生同士が学び合うこと」に焦点が置かれます。同じ方向性にむかっているクラスメイト同士が助け合い、一つの課題に挑戦していく。同士が助け合えないのであれば、社会にいっても人と関わるときに苦労するでしょう。
そして人を見捨てる人は、自分に合わない人を次々と排除していきます。
この悪循環が次に自分へ降りかかってくるととは知らずに。
この誤った勘違いを打破するべく、「全員絵進級すること」と目標を置きました。
そのためには、困っているヒト、悩んでいるヒトを全員でフォローしていく。そんな関係性を望みます。
教員の役割は?
教えることではなく、学べる環境を提供することにあると思っています。
ただし、その際に学ぶのは学生自身です。教わるという受動的な姿勢では、成長は促せないのです。

今回のテーマは「全員の大まかな骨を理解する。」
「覚える」ことじゃないのがミゾ
暗記じゃなくて、理解。ここにむきあうためにどうすればいいのか、考えてもらいました。

最後には試験をして成果を確認しました。
目標は全員で10問ン中8問以上を正解すること。
結果は残念ながら、平均7問 一問でも足りなければ、失敗です。
学び合いは過程を意識すること。試験は結果を意識すること。
実は過程がしっかりできれば、結果はあとからついてくるのです。
一歩、一歩ずつ歩んでいってくれる君たちの姿が嬉しいです。
そしていつものように、窓の外から声をかけてください。楽しみにしています。