後期から、一年生の最も重要である科目「運動学Ⅰ」を担当している田中です。
なかなか荷が重い科目ですが、精一杯努力します。
授業とは、「教わる」ことではありません。「学ぶ」ことです。
学ぶとは、自ら積極的に行動しなくてはならない行動様式のことを指します。
指示がないから、怒られないからと、自分を甘やかしてしまえば、それは医療職にとって最も危うい資質を育ててしまいます。
初めからうまくはいかないと思います。少しずつ自分をコントロールして、授業に対する姿勢を修正してください。
僕が行う授業は「君たちの時間」です。教えることは簡単です。内容を説明することはそれほど難しくありません。しかし、説明というのは、どのレベルからはじめゴールをどこに置くかで時間や構成が変わってきます。我々には時間がありません。授業時間が今の状態でも少ないのです。
スムースな理解や時間の短縮には君たち個人の努力が不可欠なのです。
「わかるまで教えてほしい」という学生もたくさんいます。ならば「学生自身がわかる努力を精一杯してほしい」という指導者の思いもあります。
どちらにせよ、片方だけの能力で成立する時間ではなく、お互いに努力しなくてはなりません。
横を向いて座っているもの、居眠りをしているもの、別の内職を始めるもの、どんな学生がいてもそれは自由です。君たちの時間ですから。ただし、最終的に降りかかってくるのは、自分の責任となります。
分からなければ聞きに来てください。一緒に考える時間はたくさんあります。
それはどの教員も同じ姿勢です。君たちからの行動に日々期待を寄せています。